会長:
田中 雅夫(九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科(第一外科)教授)
会期:
2014(平成26)年5月15日(木)~5月17日(土)
会場:
福岡国際会議場、福岡サンパレス、マリンメッセ福岡
学会ホームページ:
http://www.congre.co.jp/jges87/
抄録専用Webサイト:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jges87/top
プログラム:
メインテーマ:
Apprehensive Endoscopy?―気遣いの内視鏡―
2014年5月、日本消化器内視鏡学会の会員の皆様を福岡へお迎えし、第87回日本消化器内視鏡学会総会を主催させていただくことを大変光栄に思います。会場は福岡国際会議場、福岡サンパレス、マリンメッセ福岡を使います。海も山も近く自然と史跡に恵まれたクリーンな福岡でお待ちしております。中国から偏西風に運ばれて空を黄色く染める黄砂もおさまって、新緑あふれる大変良い季節です。一年中おいしい福岡の新鮮な魚も、よりおいしく感じられる頃です。
私は外科医ですが、消化器内視鏡学会は私が医師になって最初に参加した学会です。従って、卒後1年目の1974年以来ほとんど毎回欠かさず38年間参加してきています。この間、胆膵領域では内視鏡的乳頭括約筋切開術が導入され、瞬く間に経乳頭的胆膵内視鏡処置に著しい進歩をもたらしました。消化管では色素内視鏡やNBIなど特殊光内視鏡による診断の進歩もありますが、polypectomy、EMR、ESDと続く治療面が飛躍的な進歩を遂げました。どの道においても、我が国の内視鏡学会会員はその進歩に中心的な役割を果たしてきました。また、各領域における分子生物学的研究の発展は、内視鏡学の分野にもある程度及んできています。
本総会はメインテーマをApprehensive Endoscopyと致しました。日本語で言えば「気遣いの内視鏡」です。内視鏡はどんなに細径化されても、例えルートが経鼻的になっても、決して楽な検査ではなく、完全に安全でもあり得ません。これをいかに楽に安全に行うかは、患者にとっても内視鏡医にとっても最も重要な課題であることは言うまでもありません。また、あくなき挑戦は必要ですが、単に新しいことをしたいから話題を作りたいからと変わったことに突き進むのではなく、患者はもちろんですが「内視鏡学」への気遣いを十分にしながらの挑戦でないといけないと私は考えています。Apprehensive Endoscopyとはそのような意味を込めてのテーマです。
この総会は、一般会員のfree paperにできるだけ発表の機会をと考えて、一般演題セッションを多くしました。無論、数は少なめにしましたが教育講演もお役に立つことと思います。大きな特色は、九州大学病院にありますアジア遠隔医療開発センターが世界中に張り巡らしてきたネットワークを活用してのライブ内視鏡の試みです。ライブには問題もあることは承知していますが、適応と症例を無理のないように選択し安全性を熟慮・熟考のうえ実施すれば、何と言ってもその緊張感と臨場感は会員の皆さんには大変興味深いものと思います。但し、無理は絶対にしないことを大前提とし、突然のキャンセルは構わないことにしていますので、あるいはプログラムに大きな穴があくかも知れません。それもライブのライブらしさと考えていただきますようにお願いします。
玄界灘の荒波にもまれた福岡の魚がおいしいのはよく知られています。国際会議場から近くにはベイサイドプレイスという若者向けのショップ、レストラン街があります。有名な中洲は大いに健在でたくさんのおいしい飲食店がありますし、最近は中洲のみならず中心街の天神町の西側にも実に多くの趣向を凝らした新しい飲食店ができています。比較的安い値段で大いに楽しめます。昔も今も、楽しい福岡で、皆様をお待ちしています。
『内視鏡―“視る”から“観る”、そして“察する”―』
『外科医がする内視鏡の楽しみ方』
田中雅夫
(第87回日本消化器内視鏡学会総会 会長/
九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科)
司会:上西紀夫(日本消化器内視鏡学会 前理事長/公立昭和病院)
『「見ること」と「見るなの禁止」』
北山 修
(九州大学名誉教授、白鴎大学副学長)
司会:田中雅夫(九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科)
『Volumetric laser endomicroscopy (VLE) correlations between physiology and imaging』
Kenneth K. Wang
(President, American Society for Gastrointestinal Endoscopy/Mayo Clinic, USA)
『The role of endoscopic biliary sphincterotomy for the treatment of type 1 biliary dysfunction (papillary stenosis) with or without biliary stones』
須川暢一
(Wayne State University School of Medicine, USA)
司会:屋嘉比康治(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科)
『食道アカラシアに対するPOEMとその展開 ―500例超の経験から』
井上晴洋
(昭和大学江東豊洲病院 消化器センター)
司会:幕内博康(東海大学医学部付属病院)
『Natural orifice translumenal endoscopic surgery』
Anthony N. Kalloo
(The Johns Hopkins Hospital, USA)
司会:田中雅夫(九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科)
『Endoscopic necrosectomy for pancreatic necrosis』
Paul Fockens
司会:吉田茂昭(青森県立中央病院)
『ESDの開発と展望』
小野裕之
(静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科)
司会:飯田三雄(公立学校共済組合九州中央病院)
Moderators:
Kenneth K. Wang
(President, American Society for Gastrointestinal Endoscopy/Mayo Clinic, USA)
Naohisa Yahagi(Cancer Center, Keio University, Japan)
Moderators:
Haruhiro Inoue
(Digestive Disease Center,Showa University Koto-Toyosu Hospital, Japan)
Paul Fockens
(President, European Society of Gastrointestinal Endoscopy/Academic Medical Center,
The Netherlands)
I.Interventional EUS
Moderators:
Takao Itoi(Tokyo Medical University, Japan)
Ho Soon Choi
(Hanyang University Medical Center, Korea)
II.Endoscopic treatments for difficult common bile duct stones
Moderators:Yoshinori Igarashi(Toho University Omori Medical Center, Japan)
Jin Hong Kim(Ajou University, Korea)
『気遣いの内視鏡』
司会:北野正剛(大分大学)
潟沼朗生(手稲渓仁会病院 消化器内科)
総括発言:藤田力也(医療法人社団三喜会理事長)
『IBDにおける粘膜治癒の判定基準とその臨床的意義』
司会:松井敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
中村和彦(九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学)
『バレット食道表在癌の診断と治療』
司会:瀬戸泰之(東京大学大学院医学系研究科 消化管外科学)
小山恒男(JA長野厚生連佐久医療センター 内視鏡内科)
『大腸ESDの適応と手技』
司会:田中信治(広島大学病院 内視鏡診療科)
豊永高史(神戸大学医学部附属病院 光学医療診療部)
『カプセル内視鏡の現状と問題点』
司会:松本主之(岩手医科大学医学部内科学講座 消化器内科消化管分野)
平井郁仁(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
『分枝型膵IPMNの診断・悪性度の評価における内視鏡の役割』
司会:山口幸二(産業医科大学 消化器・内分泌外科)
花田敬士(JA尾道総合病院)
『抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡ガイドライン実施後の現状と課題』
司会:坂本長逸(日本医科大学 消化器内科学)
藤本一眞(佐賀大学医学部 内科)
『H.pylori除菌適応拡大は内視鏡診療に何をもたらすか?』
司会:春間 賢(川崎医科大学 消化管内科)
上村直実(国立国際医療研究センター国府台病院)
『十二指腸ESDの現状と問題点』
司会:小野裕之(静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科)
矢作直久(慶應義塾大学医学部腫瘍センター 低侵襲療法研究開発部門)
『上部消化管における拡大内視鏡診断』
司会:八尾建史(福岡大学筑紫病院 内視鏡部)
石原 立(大阪府立成人病センター 消化管内科)
『胆嚢総胆管結石に対する内視鏡/腹腔鏡治療』
司会:藤田直孝(仙台市医療センター 仙台オープン病院 消化器内科)
植木敏晴(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
『気遣いの内視鏡外科手術:食道・胃』
司会:永井英司(九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科)
比企直樹(がん研究会有明病院消化器センター)
特別発言:谷川允彦(篤靜会 谷川記念病院)
『内視鏡診療における鎮静剤の使い方と問題点』
司会:芳野純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科)
貝瀬 満(虎の門病院 消化器内科)
特別発言:小原 勝敏(福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部)
『胆膵インターベンショナルEUSの偶発症とその対策』
司会:木田光広(北里大学医学部 消化器内科)
岡部義信(久留米大学医学部内科学講座 消化器内科部門)
特別発言:山雄健次(愛知県がんセンター中央病院消化器内科)
『慢性膵炎の治療 内視鏡治療 vs. 外科手術』
司会:伊藤鉄英(九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学)
高畑俊一(九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科)
基調講演:Vikesh K. Singh (The Johns Hopkins Hospital, USA)
『気遣いの内視鏡外科手術:大腸』
司会:渡邊昌彦(北里大学医学部 外科)
秋吉高志(がん研究会有明病院 消化器センター)
『消化管NETの内視鏡診断と治療成績』
司会:磯本 一(長崎大学病院 光学医療診療部)
斎藤 豊(国立がん研究センター中央病院)
『気遣いの内視鏡外科手術:肝・胆・膵』
司会:若林 剛(岩手医科大学 外科)
中村雅史(川崎医科大学 消化器外科)
特別発言:山下裕一(福岡大学医学部消化器外科)
『膵・胆道癌の術前胆道ドレナージの是非』
司会:真口宏介(手稲渓仁会病院)
長谷部修(長野市民病院)
『内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)による総胆管結石治療』
司会:良沢昭銘(埼玉医科大学国際医療センター消化器内科)
伊佐山浩通(東京大学医学系研究科 消化器内科)
『超高齢者(85歳以上)に対する内視鏡 どこまでするの:上部(ESD/EMR)』
司会:平田一郎(藤田保健衛生大学医学部 消化管内科学講座)
宗 祐人(戸畑共立病院消化器病センター)
『ヘリコバクター・ピロリ除菌後胃癌の実態』
司会:加藤元嗣(北海道大学病院 光学医療診療部)
村上和成(大分大学医学部附属病院 消化器内科)
『術中内視鏡と腹腔鏡を融合した治療戦略』
司会:北川雄光(慶應義塾大学医学部外科学教室 一般・消化器外科)
藤城光弘(東京大学医学部附属病院 光学医療診療部)
『ERCP後膵炎の病態と対策』
司会:杉山政則(杏林大学 消化器・一般外科)
峯 徹哉(東海大学医学部医学科 内科学系消化器内科)
『術前管理と術後合併症に対する内視鏡の役割』
司会:國崎主税(横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器外科)
小林 剛(仙台市医療センター 仙台オープン病院 消化器内科)
『上部消化管出血(非静脈瘤)に対する治療』
司会:岩切龍一(佐賀大学医学部 光学医療診療部)
赤星和也(麻生飯塚病院 消化器内科)
『胆膵内視鏡における質の高い技術習得を目指した指導法の工夫』
司会:糸井隆夫(東京医科大学病院 消化器内科)
原 和生(愛知県がんセンター 消化器内科)
特別発言:池田靖洋(福岡大学名誉教授)
『消化管瀘胞性リンパ腫の診断と治療』
司会:岡田裕之(岡山大学病院 光学医療診療部)
中村昌太郎(九州大学先端医療イノベーションセンター)
『超高齢者(85歳以上)に対する内視鏡 どこまでするの:下部消化管』
司会:工藤進英(昭和大学横浜市北部病院消化器センター)
横山 薫(北里大学東病院 消化器内科)
『超高齢者(85歳以上)に対する内視鏡 どこまでするの:上部(ESD/EMR以外の診療)』
司会:高橋信一(杏林大学医学部 第三内科)
河合 隆(東京医科大学病院 内視鏡センター)
『超高齢者(85歳以上)に対する内視鏡 どこまでするの:胆膵』
司会:五十嵐良典(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
入澤篤志(福島県立医科大学会津医療センター 消化器内科学講座)
『消化管狭窄の内視鏡治療 下部』
司会:大宮直木(藤田保健衛生大学病院 消化管内科)
斉田芳久(東邦大学医療センター大橋病院 外科)
『食道・胃静脈瘤の診断と治療の最先端』
司会:小原勝敏(福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部)
桑野博行(群馬大学大学院 病態総合外科)
『内視鏡修練のクオリティーコントロール:消化管』
司会:一瀬雅夫(和歌山県立医科大学 第2内科)
原田直彦(独立行政法人国立病院機構九州医療センター)
『消化管狭窄の内視鏡治療 上部』
司会:小澤壯治(東海大学医学部 消化器外科)
今枝博之(埼玉医科大学 総合診療内科)
『内視鏡と機能・分子診断(消化管・胆膵)』
司会:安藤 朗(滋賀医科大学 感染応答・免疫調節部門)
大塚隆生(九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科)
本ライブセッションでは、会場を日本のみならずアジア太平洋地区の基幹病院と接続し、世界トップレベルの診断および治療手技を学会員の皆さまにお届けします。最近話題のPOEMを初め、NBI、ESD、EUS、ステントなど魅力的なプログラムを計画中です。海外からも座長やコメンテータをお招きし、ディスカッションはすべて英語で行われます。ライブに限らず、国際的な遠隔医療教育がより身近になるような企画を目指しています。
Moderators:
Haruhiro Inoue
( Digestive Disease Center,Showa University Koto-Toyosu Hospital, Japan)
Rungsun Rerknimitr
(Chualongkorn University, Thailand)
Panelists:
Noriya Uedo
(Department of Gastrointestinal Oncology, Osaka Medical Center for Cancer and
Cardiovascular Diseases, Japan)
Takuji Gotoda
(Department of Gastroenterology & Hepatology, Tokyo Medical University, Japan)
Motohiro Esaki
(Department of Medicine and Clinical Science, Graduate School of Medical Science, Kyushu University, Japan)
Vinh Thuy Nguyen(E Central Hospital, Vietnam)
Live Demonstrations:
Moderators:
Shinji Tanaka
(Department of Endoscopy,
Hiroshima University, Japan)
Christopher Khor
(Singapore General Hospital, Singapore)
Panelists:
Yutaka Saito
(National Cancer Center Hospital, Japan)
Osamu Tsuruta
(Digestive Disease Center, Kurume University School of Medicine, Japan)
Hiroo Yamano
(Department of Gastroenterology, Akita Red Cross Hospital, Japan)
Shiaw-Hooi Ho
(University of Malaya, Malaysia)
Live Demonstrations:
Moderators:
Kenjiro Yasuda
(Department of Gastroenterology, Kyoto Second Red Cross Hospital, Japan)
Christopher Khor
(Singapore General Hospital, Singapore)
Panelists:
Shomei Ryozawa
(Department of Gastroenterology Saitama Medical University International Medical Center, Japan)
Ichiro Yasuda
(Department of Gastroenterology, Teikyo University Mizonokuchi Hospital, Japan)
Hisato Igarashi
(Department of Medical and Bioregulatory Science, Graduate School of Medical Science, Kyushu University, Japan)
Dadang Makmun
(Division of Gastroenterology Department of Internal Medicine Faculty of Medicine University of Indonesia, Indonesia)
Live Demonstrations:
Moderators:
Kenjiro Yasuda
(Department of Gastroenterology, Kyoto Second Red Cross Hospital, Japan)
Rungsun Rerknimitr
(Chualongkorn University, Thailand)
Panelists:
Hiroyuki Isayama
(Department of Gastroenterology, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Japan)
Takao Itoi
(Department of Gastroenterology and Hepatology, Tokyo Medical University, Japan)
Akio Katanuma
(Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital, Japan)
Frederick Dy
(University of Santo Tomas Hospital, Philippines)
Live Demonstrations:
公募演題採否通知について
採否結果はメールにてご連絡いたしております。
日時会場等詳細につきましては、採択演題一覧を総会ホームページに公開いたしておりますので必ずご確認ください。
査読結果をもとに選出されたプレナリーセッション20 演題から、学会当日、座長による審査を行い会長賞1名を決定いたします。
受賞者は、5月15 日(木)に開催いたします評議員懇親会におきまして発表・表彰いたします。
宿泊案内について
総会ホームページにて詳細をご確認ください。
株式会社JTB 九州 コミュニケーション事業部
第87回日本消化器内視鏡学会総会 デスク
〒810-0072 福岡市中央区長浜1-1-35 新KBC ビル4階
TEL:092-712-6142 / FAX:092-751-9200
E-Mail:traveljges87@kys.jtb.jp
営業時間:10:00~18:00(土・日・祝日は休業)
プログラム委員(敬称略,50音順)
87回総会事務局:九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL:092-643-6334 FAX:092-643-6335
E-mail:jges87@med.kyushu-u.ac.jp
運営事務局:株式会社コングレ内
〒810-0001 福岡市中央区天神1-9-17-11F
TEL:092-716-7116 FAX:092-716-7143
E-mail:jges87@congre.co.jp
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