2022年1月6日
和文誌編集委員会
編集委員長 岡 志郎
会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年はCOVID-19 が世界中で猛威を振るい、日本でも東京都を中心に3 回の緊急事態宣言が発令されるなど一昨年から引き続いて感染症対策に明け暮れる1年となりました。COVID-19 の最前線で様々な困難に真摯に対応された会員の先生方に心から敬意を表したいと思います。幸いわが国では、ワクチン接種率の向上、マスク着用の徹底、三密の回避などの感染症対策により、昨年10 月以降は新規発生者や重症者の減少など一旦終息の気配を見せてきました。しかし、今年に入り第6 波以降の到来予測もありまだまだ予断を許さない状況であります。このような大変な状況にもかかわらず、本誌に貴重な玉稿を投稿頂きました会員の先生方、丁寧な査読を頂きました査読委員の先生方、編集委員の先生方、学会事務局の方々にこの場をお借りし心より感謝申し上げます。
さて私事ですが、2021年4月より前編集長の藤田直孝先生の後任として、本誌の編集委員長を拝命しました。一昨年、お話を頂いた際に責任の重さからお引き受けすべきか否か正直悩みましたが、藤田先生と何度かお話しする中で本学会のために頑張ろうという決意を固めました。引き受けた以上、投稿頂いた論文を可能な限り高いクオリティで出版し、広く会員に共通の知見にして頂くという藤田先生の熱い信念を引き継ぎ、本誌のさらなる活性化に全力で取り組む所存です。幸い藤田先生にはアドバイザーとして編集委員会に引き続き参加頂いており、新担当役員の乾和郎先生共々、新米編集長の小生を日々サポート頂いており大変心強く思っております。
本誌の現状ですが、完全WEB化より6年経過しておりますが、2020年KaLib ダウンロードコンテンツランキングにて2年連続で1位の快挙を達成しており、会員の皆様に閲覧媒体のスタイルが広く定着したのではないかと推察します。一方、論文の投稿状況ですが、一昨年に比べて投稿数がやや減少傾向であり若干危惧しております。この状況を打開すべく乾先生のご尽力により、学会の活性化および会員サービス向上のため、今号(2022年1月号)より掲載料(原著と依頼原稿を除く投稿論文について1頁3,000円、カラー写真1点4,000 円)を無償化することになりました。これを機会に本誌への投稿が増えることを期待しております。本誌は原著、総説、症例、経験、注目の画像、新しい手技、Video Communicationと複数の投稿カテゴリーを用意し、様々な形式の論文が投稿できるよう間口を広げております。会員の先生におかれましては、学会で発表した症例報告やケースシリーズなどをそのまま終わらせるのではなく、是非論文化し本誌に投稿くださることを心からお待ちしております。特に消化器内視鏡医を目指す若い先生の登竜門として、論文を書く楽しさや掲載時の喜びを経験できる場に本誌をご活用頂けるよう指導医の先生から若い先生にお伝え頂けますと幸いです。
結びに本年が会員の皆様にとりまして、実り多い年になりますよう、また、COVID-19 の感染状況が落ち着くことを祈念いたしまして、新年の挨拶とさせて頂きます。