2017年1月6日
編集委員長
藤田 直孝
会員の皆様におかれましては健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。年頭にあたり、編集委員会よりご挨拶を申し上げます。
昨年、本学会誌は完全電子化を完了しました。お陰様をもちまして大きな混乱もなく移行を終えましたこと、改めて会員の皆様に感謝申し上げる次第です。定期的なメールによる刊行の案内で新刊の学会誌の内容がタイムリーにご理解いただくことができ、またJ-STAGE、KaLibと二つのサイトでの閲覧が可能となっています。従来の冊子版と違和感なくお読みいただける体裁で準備していますので、これまでどおり診療・研究の場面で役立てていただけるものと考えています。宜しくご愛読くださいますようお願いします。
電子化に伴う新しい取り組みとして、動画を添付しての投稿を受け付けることを開始しました。特に手技に関連する事項では、より理解が容易になるものと期待しています。動画をご投稿いただく際には、冗長にならぬよう、リズム感のあるものをご準備いただけるようお願いします。また、本年から投稿者の費用負担が軽減されていますので申し添えます。
若干懸念していますのは、メールアドレスの登録率がまだ86%を超えたところにとどまっていることです。Digital divideが起こってはいないかと心配していますが、お近くにメールアドレス登録を済ませていない方がいることに気づかれた場合には、登録をサポートしていただけますようお願いします。
昨今、学会発表においても研究に対する同意の取得、倫理委員会の承認、利益相反の開示が求められるようになっています。投稿論文についても同様の要件を満たしていることが必須となります。昨年の状況をみても、残念ながらこれらの要件を満たしておらず、断腸の思いでお断りした論文が数編ありました。普段から準備を整え、いざという場合に困ることのないように備えていただければ幸いです。本年もこれまでどおり、特に優秀な原著論文については英文誌Digestive Endoscopy への投稿を、編集委員会の総力を結集して支援させていただきます。極力短時間で投稿から採用・掲載に至れるよう、投稿される先生はよく指導医の先生の指導を仰いでいただき、また指導医の先生方には後輩が論文をよりよい形で投稿できるよう、よろしくご指導をお願いいたします。
編集委員会としては、これからも論文を投稿してくださった先生方を出版まで可能な限りサポートし、また論文掲載までの負担を軽減し、読みやすい紙面を心がけていきたいと思います。引き続き会員の先生方のご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いします。
本年も会員の先生方にとって良い年となりますことをお祈り申し上げます。