2018年5月8日
ESGE(欧州消化器内視鏡学会)が単独で主催する初の学会「ESGE Days」が、2018年4月19日から21日まで、ブダペストにて開催された。参加者数は1,744名。欧州各国のみならず、米国、南米、中近東、アフリカ、アジアなど、78カ国からの参加があった。日本からの参加は28名のみだったが、同時期に日本消化器病学会が開催されていたこと、また、第1回目ということでESGE Daysの学会概要が十分に浸透していなかったことが原因と思われる。ちなみに、韓国からは64名も参加しており、会場でも目立っていた。
各会場は比較的小さく、演者と聴衆の距離が近かったが、これが全体的に親密な雰囲気を生み出し、温かい雰囲気の中、活発で熱心な質疑応答が行われていた。
学会期間中には2つのテーマでAPSDE-ESGE Joint Symposiumが開催されたが、こちらも満席の会場で活発な討論が行われた。来年以降もAPSDEやJGESとのJoint Symposiumが計画されており、特にESGEからJGESへの期待の大きさが窺える。
Best Abstract Awardsには、当学会会員の平澤俊明先生(がん研究会有明病院 消化器内科)が選ばれていた。
また、4月20日にはEndoscopy誌のBest Reviewers 2017 Awardsの表彰式が執り行われ、当学会会員の阿部清一郎先生(国立がん研究センター中央病院 内視鏡科)と小林正明先生(新潟県立がんセンター新潟病院 内科)の2名が表彰された。受賞者5名中2名が日本人であり、欧州における日本の内視鏡医の活躍には目をみはるものがある。
来年のESGE Daysは4月4日から6日にかけて、プラハで開催される。
Best Reviewers 2017 Awards 表彰式
左から、 Thierry Ponchon先生(ESGE President)、阿部清一郎先生、田尻久雄理事長