2016年10月8日
台湾消化器内視鏡学会元理事長のProfessor Teh-Hong Wang(王徳宏教授)が90歳を迎えられ、2016年10月2日に台湾消化器内視鏡学会主催の祝賀会が開催されました。Teh-Hong Wang先生(王徳宏教授)の略歴は別記の通りですが、1967年~1968年に東京大学に留学され、当時、故 﨑田隆夫先生に直接師事されています。その後、東大第1内科時代の丹羽寛文先生、 国立がんセンターの故 小黒八七郎先生はじめ、多くの日本消化器内視鏡学会の歴代役員の先生方と長く親交を深められてきました。1968年に東京大学にて医学博士号を取得されています。台湾に帰国後、1971年から国立台湾大学消化器内科の主任教授を務められ、多くのお弟子さんを育てられました。
王徳宏教授は台湾消化器内視鏡学会を1992年に創設され、初代台湾内視鏡学会長となっています。その後の20年以上にわたり、日本消化器内視鏡学会との学術交流ならびに友好・親善に尽くされました。同時に台湾消化器内視鏡学会をアジアのなかでも有数の大きな組織に発展され、今日の基礎を築かれました。台湾消化器内視鏡学会の理事長は、その後、王徳宏教授のお弟子さんに、その哲学とともに引き継がれ、現在に至っております。林肇堂(Jaw-Town Lin)教授(第6代~7代目)、王秀伯(Hsiu-Po Wang)教授(第8代目)は現在も国際的に活躍されており、日本にもしばしば講演に来られ、多くの友人をもたれ、親密な交流をされています。
王徳宏教授は、過去20数年の間、日本消化器内視鏡学会に数多く招聘されて特別講演、教育講演を行なってこられました。2007年のAPDW(神戸)では、Special lectureとして “Gastrocamera and early gastric cancer”を発表され、その内容は、日本消化器内視鏡学会会員の多くの先生方の記憶に残されています。さらに、2008年の日本消化器内視鏡学会50周年記念式典の際には歴史的に価値の高い Kirihaha Semiflexible Gastroscopeを丹羽寛文先生へ寄贈され、現在、日本消化器内視鏡学会事務局の展示室に陳列されています。
このように王徳宏教授は、日本消化器内視鏡学会に対して長年にわたる学術交流のみならず、両国消化器内視鏡学会の友好と親善に尽くされました。その業績と多大なる貢献により、田尻久雄理事長より、国際名誉会員に推薦され、日本消化器内視鏡学会理事会にて全員一致で承認されました。
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