2016年7月1日
国立がん研究センター中央病院 内視鏡センターに研修に来られている米国の内視鏡医と当学会の田尻久雄理事長が対談し、米国で活躍中の女性医師3名から会員のみなさまへメッセージが寄せられました。
―米国では女性の内視鏡医が増えているのか
「フェローシッププログラムなどでは男女比がほぼ半々のことも多くなった。学会発表の演者にも女性医師が積極的に登用されている。米国内視鏡学会(ASGE)の次期Presidentも女性だ」
―米国で女性内視鏡医が活躍するために重要なことは
「ネットワークだ。例えば、国際学会に参加すると、女性医師の絶対数が少ないため、女性同士ということで紹介され、人脈を広げることができる。その後も情報交換を続け、尊師や友人を紹介しあうことで更に広がったネットワークは、重要な財産になる。女性医師としてキャリアを積む際には、良き指導者、良き家族、良き仲間の存在も非常に大きな意味を持つ」
―JGES会員へのメッセージを
「『内視鏡』は内視鏡医にとって、世界の共通言語だ。より良い内視鏡医療のためには、世界中の仲間との協力が欠かせない。私たちは日本の仲間とアイデアを共有し、日本の内視鏡医から学び、より良い内視鏡医、より良い人間になりたいと思っている」
右から3番目:Dr Saowanee Ngamruengphong (The Johns Hopkins Hospital)
右から5番目:Dr Uzma Siddiqui (The University of Chicago Medicine)
左から3番目:Dr Amrita Sethi (NewYork-Presbyterian/Columbia)
国や学会の枠を超えた女性医師によるネットワーク拡充のため、現在専用Facebook (Women in Interventional Endoscopy) の開設を準備されているとのことでした。詳細はJGES事務局 国際委員会担当(digestive_endoscopydummy@jges.or.jp)までお問い合わせください。