第95回 日本消化器内視鏡学会近畿支部例会のご案内
日本消化器内視鏡学会近畿支部第95回支部例会を下記のごとく開催いたしますので、多数ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
会長:
石原 立(大阪府立成人病センター 消化管内科)
会期:
2015年(平成27年)11月7日(土)
会場:
大阪国際交流センター
〒543-0001
大阪市天王寺区上本町8-2-6
ホームページ:
http:///www.jges-kinki.gr.jp(近畿支部ホームページ)
演題募集期間:
2015年6月24日(水)~7月22日(水)
その他連絡事項:
・日本消化器内視鏡学会支部例会における若手研究者の表彰に関して
受賞対象者は、演題発表時に医学部卒後2年以内の『研修医』と卒後3年から5年の『専修医』です。合計4名程度を支部例会当日に選考し、評議員会で報告した上で表彰式にて表彰状と奨励金を授与します。さらに、受賞者は翌年春の日本消化器内視鏡学会総会に招待され、旅費、宿泊費、学会参加費、評議員懇親会費が学会本部から支給されます。 若手医師が発表する演題を一般演題と区別する必要がありますので、研修医は『Fresh Endoscopist Session』に、また専修医は『Young Endoscopist Session』に応募してください。それ以外のセッションに応募された演題は選考対象になりませんので、演題申し込みの際には十分ご注意願います。多数の若手医師の応募を期待しています。
・利益相反の開示について
日本消化器内視鏡学会では、平成24年3月1日より本学会における『臨床研究の利益相反に関する指針及び同細則』を施行しております。近畿支部においてもこの指針及び細則が適用されますので、演題を申し込む先生は近畿支部ホームページ(http://www.jges-kinki.gr.jp/)の『利益相反』を参照のうえ、演題申し込み時と発表の際に利益相反の開示をお願いします。
募集内容:
演題募集
・<シンポジウム1>(公募)
消化管癌の診断と治療における工夫
・<シンポジウム2>(公募)
胆膵腫瘍性疾患の診断と治療における工夫
・<ワークショップ1>(公募)
内視鏡診療における抗血栓療法剤使用の現状と問題点
・<ワークショップ2>(公募)
希少消化器疾患の内視鏡像
・<ワークショップ3>(公募)
消化管粘膜下腫瘍に対する診断と治療
・<一般演題>(公募)
・ (公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
・<Young Endoscopist Session> (公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
プログラム概要:
- <シンポジウム1>(公募)
消化管癌の診断と治療における工夫
司会 浜本 順博(浜本クリニック)
滝本 見吾(医仁会武田総合病院 消化器センター)
消化管癌に対するESDの進歩・普及は目覚ましく、病変の大きさにかかわらず一括切除が可能になり、EMR時代では対象とならなかった病変へも適応を拡大してきた。それに伴い質的・量的診断が以前にも増して重要となっている。胃癌はULの存在や分化度の違いなどによりその範囲診断・深達度診断は未だ容易ではない。大腸癌ではこれまでSM浸潤度1000μm未満・以上の診断が重要視されてきたが、より深く浸潤した病変への適応拡大が模索されており、完全摘除可能な病変の術前診断も望まれている。実臨床の場では通常観察による診断を軸に色素拡大観察やEUSが併用されてきたが、画像強調観察(IEE)の登場により診断能向上への更なる貢献が期待されている。本シンポジウムでは各施設の消化管癌に対する診断と治療の現状をご報告いただくとともに、より正確に診断し、より確実に切除するための様々な工夫へも踏み込んでいただきたい。食道癌、十二指腸癌に関する演題も歓迎する。
- <シンポジウム2>(公募)
胆膵腫瘍性疾患の診断と治療における工夫
司会 北野 雅之(近畿大学医学部 消化器内科)
重川 稔(大阪大学 消化器内科)
胆膵腫瘍性疾患における内視鏡検査および手技は、ERCP・ERCP関連手技の処置具の向上に加え、EUS・EUS関連機器の進歩、造影EUS・Elastgraphyなどの新規技術が導入され、大きく変遷を遂げてきた。また、腫瘍性病変に対するEUS-FNAを始め、膵管・胆管擦過細胞診、内視鏡的経鼻膵管ドレナージ・胆管ドレナージによる細胞診やそれらの方法で得られる検体を用いた遺伝子診断、経口胆道内視鏡による腫瘍生検など、より精度の高い治療前病理診断が可能になってきている。さらに近年、EUS-FNAの技術を用いて、経消化管胆道ドレナージ術や嚢胞ドレナージ術、エタノール注入による腹腔神経叢破壊術など様々な治療への応用もなされている。本セッションでは、より安全で精度の高い診断および治療を目指した各施設での創意工夫やその問題点についてご発表いただき、胆膵腫瘍性疾患における内視鏡診断および治療の現状と今後の方向性について議論したい。多数の演題応募を期待しております。
- <ワークショップ1>(公募)
内視鏡診療における抗血栓療法剤使用の現状と問題点
司会 山尾 純一(奈良県立医科大学 中央内視鏡・超音波部)
竹内 利寿(大阪医科大学附属病院 消化器内視鏡センター)
現在心血管イベントの予防、治療目的で抗血栓療法剤が頻用されている。本剤の重大な副作用として消化管出血の問題があり、従来抗血栓療法剤投与時に内視鏡を試行する際は、出血リスクを重視して無条件に抗血栓療法剤を一定期間中止することが一般的であった。しかし、2012年に5学会合同で発表された『抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン』では、抗血栓療法剤を中止した場合の心血管イベントリスクと、中止しない場合の消化管出血リスクを勘案して内視鏡診療を行う旨が明記されている。この点に鑑み、内視鏡診療時における抗血栓療法剤の取り扱いはどの様に変化したのか?抗血栓療法剤に対する対応が変わったことで、内視鏡診療に伴う消化管出血や心血管イベントの実態は変化しているのであろうか?等の議論が必要と考えている。さらに、各施設における抗血栓療法剤投与者に対して独自に工夫している点についても披露して頂ければと考えている。
- <ワークショップ2>(公募)
希少消化器疾患の内視鏡像
司会 渡 二郎(兵庫医科大学内科学 消化管科)
上田 渉(大阪市立十三市民病院 消化器内科)
消化管疾患はきわめて多彩であり、すべてを自身の経験で網羅することは不可能である。とくに希少疾患には一生に一度経験できるか否かという疾患も含まれる。しかし知識がないために診断できずに終わっている症例も数多あるに違いない.このような状況を打開するためには希な症例を共有して仮想体験する場が必要である。今回のワークショップ(WS)では,消化管の希少疾患の中でも、とくに内視鏡像が特徴的な疾患を取り上げたい。美麗な画像の提示を発表の中心に据えて、着目点、診断のポイントを解説いただきたい。あまり見たことのないような画像、一度見たら忘れないような画像など、このWSに参加するだけで診断眼が養われるような有意義な時間にしたい。奮っての演題御応募を期待する。
- <ワークショップ3>(公募)
消化管粘膜下腫瘍に対する診断と治療
司会 戸祭 直也(京都第一赤十字病院 消化器内科)
鼻岡 昇(大阪府立成人病センター 消化管内科)
消化管の粘膜下腫瘍(SMT)は全ての消化管に広く存在し、検診の胃透視やスクリーニングの内視鏡検査、CT検査などで偶然発見されることが多い。SMTの診断ではGISTをいかに鑑別するかが重要なポイントだが、例えば2cm以下の小さなSMTはどのような経過をたどるのか?など、その自然史はよくわかっていない。EUS-FNABは高い組織診断率が報告されており、EUS-FNABは上部消化管に限らず直腸などの下部消化管のSMTに対しても適応されてきている。しかしながらEUS-FNABには熟練した技術や専用の機器を要することから、多くの施設で行われている状況ではない。そのためSMTの表面を切開し、内部の組織を生検するいわゆる切開生検も行われているのが現状である。このワークショップでは、全消化管のSMT(SMT様の癌を含めて)の診断法、長期観察例の自然経過やその取り扱い、また、GISTにおいては外科治療、特に内視鏡医と外科医が共同で行う腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)などについても活発に議論したい。
- <一般演題>(公募)
<Fresh Endoscopist Session>(公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
研修医からの教育的な症例報告
<Young Endoscopist Session>(公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
専修医(卒後3-5年目迄)からの萌芽的演題(臨床研究・基礎研究・症例報告)
事務局:
大阪府立成人病センター 消化管内科
〒537-8511
大阪市東成区中道1-3-3
担当:赤坂 智史
TEL:06-6972-1181(代) FAX:06-6981-4067
E-mail:jgeskinki95@adfukuda.jp
運営事務局:
福田商店広告部
〒541-0046
大阪市中央区平野町3-2-13 平野町中央ビル4F
担当:平松 弘至
TEL:06-6231-2723 FAX:06-6231-2805
E-mail:jgeskinki95@adfukuda.jp