日本消化器内視鏡学会近畿支部第93回支部例会を下記のごとく開催いたしますので、多数ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
会長:
樫田 博史(近畿大学医学部 消化器内科)
会期:
平成26年11月15日(土)
会場:
大阪国際交流センター
〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6
TEL:06-6772-5931(代表)
交通:
地下鉄千日前線・谷町九丁目駅下車:徒歩9分
地下鉄谷町線・谷町九丁目駅下車:徒歩9分
地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽ケ丘駅下車:徒歩8分
近鉄奈良線・上本町駅下車:徒歩6分
演題応募:
終了致しました。
ホームページ:
<シンポジウム>
消化管腫瘍の内視鏡診断
司会:武藤 学(京都大学大学院医学研究科 腫瘍薬物治療学)
佐野 寧(佐野病院 消化器センター)
内視鏡技術の進歩により、消化管腫瘍の診断精度は格段に向上したと言える。とりわけ画像強調観察(Image-Enhanced Endoscopy)、拡大内視鏡観察(Magnified Endoscopy)の一般臨床への普及は目覚ましく、顕微内視鏡観察(Endoscopic Microscopy)、断層イメージング(Tomographic Imaging)なども臨床応用されつつある。
一方、最新のモダリティーを駆使しても、診断困難例も依然存在する。本シンポジウムでは、最新の消化管腫瘍の内視鏡診断に関して、これまで得られた知見や診断の限界などを整理するとともに、実臨床でどう生かしていくか議論し、明日への診療に役立てるものとしたい。多数の応募を期待する。
<パネルディスカッション1 >
内視鏡治療における偶発症の予防と対処法
司会:大花 正也(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
石原 立(大阪府立成人病センター 消化管内科)
消化管や胆膵領域を中心に、内視鏡を用いた各種治療が行われるようになってきている。内視鏡治療は低侵襲で根治性も備えた治療であるが、穿孔や出血、膵炎などを来すと重篤な転帰をとる危険性もある。
また最近は、人口の高齢化やそれに伴う抗血栓療法剤使用の増加など、偶発症を誘発する要因も増えており、そのマネージメントは極めて重要である。偶発症には比較的頻度が高い出血や穿孔などから、比較的稀な膿瘍や塞栓などまで様々なものが存在する。本セッションでは比較的頻度が高いものに関しては、リスクファクターや経過に関する解析をもとに、その実態を明らかにし予防法や対処法を検討したい。稀なものに関しては、少数でも報告していただき、その詳細を啓蒙できればと考えている。
<パネルディスカッション2 >(公募)
胆膵疾患における診断と治療
司会:山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科)
島谷 昌明(関西医科大学 消化器肝臓内科)
胆膵疾患における診断と治療は近年飛躍的に進歩している。その主な要因は超音波内視鏡、特に処置可能なconvex type の普及にある。また、従来、処置に困難を極めた消化管術後例に対しても、バルーン内視鏡や受動湾曲機能及び高伝達挿入部装備内視鏡の開発等により、内視鏡処置の適応が拡大されてきた。さらに数多くのデバイス類が利用出来るようになり、さまざまな状況に対応できるようにもなってきた。本セッションではこれらの新しい道具を用いた各施設の現状と、具体的な手技の工夫や用いるデバイスの特性を生かした使用法を紹介していただき、さらに安全確実な胆膵疾患診療の発展が多くの施設で期待されるようなパネルディスカッションとしたい。多くの施設に有益となるような、具体的な手技の分かりやすい発表を期待する。
<ワークショップ1 >(公募)
緊急内視鏡の現状とマネジメント
司会:松井 繁長(近畿大学医学部 消化器内科)
井口 幹崇(和歌山県立医科大学 第二内科)
近年。内視鏡技術の進歩はめざましく。消化管においてはカプセル内視鏡。小腸内視鏡の普及により上・下部消化管は言うまでもなく。小腸を含めたほぼ全領域の観察が可能となり。診断だけにとどまらず治療もおこなえるようになってきた。胆膵領域においても。EUS・FNA およびステント技術の進歩により経消化管的アプローチによる治療選択肢が増加してきている。このような背景をもとに。救急疾患領域において緊急内視鏡の役割は重要であり。その機会はますます増加してきている。しかし。緊急時には患者全体の高年齢化に加え。不安定なバイタル。抗血栓薬の服薬状況や基礎疾患などの背景因子が不明瞭であることも多く。通常時に比べ手技に伴うリスクは明らかに高い。本ワークショップでは。各施設における緊急内視鏡の適応。手技の選択。リスクマネージメントを含めた様々な工夫を提示していただきたい。症例数の多寡にかかわらず積極的な応募を期待する。
<ワークショップ2>(公募)
カプセル内視鏡とバルーン内視鏡の現状と展望
司会:梅垣 英次(神戸大学 消化器内科)
渡辺 憲治(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
カプセル内視鏡やバルーン内視鏡の開発および普及に伴い。従来は消化管の暗黒大陸と呼ばれていた小腸の疾患が数多く発見されようになってきた。国内のカプセル内視鏡の領域は。2012 年にパテンシーカプセルが承認され対象疾患の適応拡大が図られ。2014 年1 月には世界で初めて大腸用カプセル内視鏡が保険承認された。またバルーン内視鏡も鉗子孔径が拡大した新しい内視鏡が市販化されたり。保険点数も上積みされるなど。両検査機器ともさらなる進歩が続いている。
その一方で。パテンシーカプセルの開通性評価や大腸用カプセルの前処置。カプセル内視鏡読影へのコメディカルの参入。バルーン内視鏡の深部挿入困難例への対応など課題は多く残されている。今回のワークショップでは近畿の各施設で行われている小腸内視鏡検査の工夫や新規機種の使用経験。独自の取り組みなど幅広く演題を募集し。今後の方向性を展望したい。比較的少数例の検討でも。ユニークな積極的な演題応募を期待している。
<ライブ+ビデオシンポジウム>(指定)
消化管及び胆膵疾患における内視鏡治療の手技と工夫
司会:樫田 博史(近畿大学医学部 消化器内科)
豊永 高史(神戸大学 光学医療診療部)
ライブデモンストレーター:
矢作 直久(慶應義塾大学 腫瘍センター)
伊佐山浩通(東京大学 消化器内科)
レポーター:
北野 雅之(近畿大学医学部 消化器内科)
消化器内視鏡機器や手技の進歩には目覚ましいものがあるが。それらを適切に使いこなし。偶発症なく診断・治療を行うためには。教科書や学会・研究会の一般演題で勉強するだけでは不十分であり。実地指導が重要である。日常臨床の場で修練を積むのが基本であるが。1 施設で経験できる症例には限りがあり。また十分な指導体制があるとは限らないのが現実である。それを補うためには。今後。学会などによるハンズオンやライブのセミナーが不可欠になるものと予想される。本シンポジウムでは今回の地方会の主題各セッションから適切な演題を選択してビデオを中心に御発表頂くほか。新しい試みとして近畿大学光学治療センターからの中継も交え。消化管及び胆膵疾患における内視鏡治療の手技と工夫のエッセンスについて。ディスカッションできればと考えている。
<一般演題>(公募)
< Fresh Endoscopist Session >(公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
研修医からの教育的な症例報告
< Young Endoscopist Session >(公募、近畿支部奨励賞対象セッション)
専修医(卒後3-5 年目迄)からの萌芽的演題(臨床研究・基礎研究・症例報告)
日本消化器内視鏡学会支部例会における若手研究者の表彰に関して
受賞対象者は、演題発表時に医学部卒後2 年以内の『研修医』と卒後3 年から5 年の『専修医』です。合計4 名程度を支部例会当日に選考し、評議員会で報告した上で表彰式にて表彰状と奨励金を授与します。さらに、受賞者は翌年春の日本消化器内視鏡学会総会に招待され、旅費、宿泊費、学会参加費、評議員懇親会費が学会本部から支給されます。
若手医師が発表する演題を一般演題と区別する必要がありますので、研修医は『Fresh Endoscopist Session』に、また専修医は『Young Endoscopist Session』に応募してください。それ以外のセッションに応募された演題は選考対象になりませんので、演題申し込みの際には十分ご注意願います。多数の若手医師の応募を期待しています。
問い合わせ先:
日本消化器内視鏡学会近畿支部第93回支部例会事務局
〒589-8511
大阪狭山市大野東377-2
近畿大学医学部 消化器内科
担当:松井 繁長、弓削 公子
TEL:072-366-0221(内線3525) FAX:072-367-2880
E-mail:jgeskinki93@med.kindai.jp