2018年10月3日
昭和大学江東豊洲病院 消化器センター 田邊万葉
2018年9月21日~23日、米国シカゴASGE Institute for Training and Technology Centerにて”ASGE-JGES Masters Course in ESD with optional POEM add-on”が開催されました。本コースは米国消化器内視鏡学会(ASGE)と日本消化器内視鏡学会(JGES)の共同企画であり、本年で5年目となります。毎年満席となりキャンセル待ちが出る程に人気のコースで、今年も米国を中心に世界各国から熱意ある内視鏡医、外科医が集まりました。なお、参加者はESDコース62名、POEMコース32名でした。中には昨年も受講しているリピーターもおられ、如何に評判の高いコースであるかがうかがわれます。日本からは13名の日本人ファカルティーが招待されていました。
田尻久雄理事長がHonorary facultyとして参加され、”ESD: It’s Inception to Perfection”のテーマで基調講演をされました。
本コースでは、早朝7時頃からのレクチャーの後、実際にラボで摘出胃や生体豚でESD、POEMのhands-on指導を行いました。ラボには計12台のテーブルがあり、それぞれのブースで2~4人の受講者が指導を受けていました。受講者のほとんどは初学者であり、ESD、POEMの基本から指導が行われていました。
日本国内でこれだけ多くの著名なファカルティーの先生方が一堂に会し指導に当たる機会は恐らくなく、その光景は圧巻でした。Masters Courseは盛会のうちに終了し、参加者からも大変好評でした。ASGE-JGES Masters Courseは日本と海外の内視鏡医を繋ぎ、日本の内視鏡技術を世界に広める素晴らしい企画であり、ESD、POEMの普及発展に貢献するコースだと感じました。
Honorary Faculty
田尻久雄先生 東京慈恵会医科大学
Director
井上晴洋先生 昭和大学江東豊洲病院
深見悟生先生 Mayo Clinic Scottsdale, Arizona
Senior Faculty
矢作直久先生 慶応義塾大学病院
斎藤豊先生 国立がん研究センター中央病院
Junior Faculty
阿部清一郎先生 国立がん研究センター中央病院
土橋昭先生 東京慈恵会医科大学
加藤元彦先生 慶応義塾大学病院
林芳和先生 自治医科大学付属病院
西村誠先生 Memorial Sloan Kettering Cancer Center, New York
塩飽洋生先生 福岡大学病院
田邊万葉(筆者) 昭和大学江東豊洲病院
US Faculty
相原弘之先生 Brigham and Women’s Hospital Harvard Medical School Boston, MA
Dr.Amit Bhat, MD Cleveland Clinic Cleveland,OH
Dr.Sergey V. Kantsevoy Mercy Medical Center Institute for Digestive Health and Liver Disease Baltimore, MD
Dr.Kenneth K.Wang Mayo Clinic Rochester,MN
Dr.Andrew Y.Wang University of Virginia Charlottesvill, VA
文責:田邊万葉
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