初めて胃内視鏡検査を受けた後で、胃がんを早期に発見するために次にどのくらいの間隔で検査を受ければいいかは、胃がんになる危険性が高いかどうかによって異なります。現在、多くの胃がんはピロリ菌(H. pylori)の感染による萎縮性胃炎が原因となって発生すると考えられています。
胃がんの早期発見を目的として、定期的な内視鏡検査をお勧めします。どの程度の間隔で内視鏡検査を受けるのがいいかは未だ定かではありませんが、2〜3年間隔で内視鏡検査を受けるのがよいと考えられています。ピロリ菌を除菌した後も胃粘膜に萎縮性胃炎や腸上皮化生があった場合は、胃がんになる危険性はゼロにはなりませんので、同じように定期的な内視鏡検査を受けることが勧められます。
胃体部小彎の粘膜はひだがなく、白色調です(萎縮粘膜)。
左)胃粘膜に斑状の白色の隆起(腸上皮化生)を認めます。
右)斑状の白色隆起が明瞭となります。
胃がんになる危険性は低いため、定期的な内視鏡検査はあまり勧められません。ただし、症状がある場合にその原因を調べるための内視鏡検査や、検診として受ける内視鏡検査はこの限りではありません。
左)粘膜表面は平滑で、色も全体に均一なオレンジ色です。
右)近づいて見ると、集合細静脈という血管が規則正しく配列しているのがわかります。
胃の中で治療を受けた部位とは別に早期胃がんが発生する危険性があります(5年間で10人に1人程度)ので、少なくとも年に一度の胃内視鏡検査が勧められます。
大阪国際がんセンター 消化管内科
上堂 文也
(2019年8月6日掲載、2023年2月7日更新)